COLUMN コラム

戸建投資でアーリーリタイヤは狙えるのか?
~共有価値と戸建投資~

結論から申し上げますと
田口商事の物件ではアーリーリタイヤは(ほぼ)不可能です。

これを説明する前に
築古戸建て投資の
現状からお話ししていきたいと思います。

■築古戸建投資の現状認識

築古戸建て投資について世間で語られるとき
以下のような枕詞がつくことが多いです。

「驚異的!利回り50%越え」
「超少額資本から始める成り上がり投資術」
「1年で貯金額が3倍に!?」…etc

実際に嘘ではないと思います。

周囲には実際に
超高利回りの物件を作っている方もいらっしゃいますし
一年以内に投資額の何倍もの価格で売却した方もいらっしゃいます。

このような投資を続けていき
資金という雪だるまをどんどん膨らませ
最終的には「家賃収入>サラリーマン収入」となった段階で
アーリーリタイヤをして悠々自適な生活を送ることも可能かと思います。

一方でこのような投資方法は
あくまでゼロサムゲームであり
かなりシンドイ場面も出てきます。

また個人的にはこのゼロサムゲームは
日本の社会保障制度と物件家賃の歪みにつけ込み
より多くの「利益」を投資家が享受する仕組みになっていると思っています。

もしこのゼロサムを生き抜く覚悟(そして何より貪欲さと鈍感力)が
あるのであれば早期アーリーリタイヤも可能だと思います。

■なぜ田口商事の物件は利回りが”低い”のか?

社是
企業理念

我々田口商事は投資家の集まりではなく、あくまで「企業」です。
そのため上記のようなアーリーリタイヤを支援することができません。
また社員は(恐らく)誰も、上記のようなアーリーリタイヤを夢見てはいません。

それはなぜか。

一言でご説明するならば
企業は社会の公器でなければならないからです。

社会の問題点を解決し、現状を改善し
未来に向けてよりよい社会を作っていく役割が企業にはあるからです。

そのような役割を果たし
社会価値を増大させ、その結果として企業価値も増大することで
利益を得ることが我々田口商事の理想であり
それこそが目指すべき姿だと社員一同信じているからです。

ここで多くは触れませんが、上記ゼロサムは果たして
「社会価値→企業価値→利益」という流れになっているのでしょうか。

我々はあくまで
空き家で日本を暮らしやすくする会社であることで
社会価値を創造する、ひいては企業価値を創造することに主眼に置きます。

そのため我々の作る収益物件は
多くのステークホルダー(入居者様が最たる例)を考慮せざるを得ず
最終的に分配される価値(利益)は按分され
「表面利回り」は
「驚異的!利回り50%越え」などでは到底なく
短期間に家賃+売却益で儲けることができないため
アーリーリタイヤ向きの商品を提供することはできないのです。

一方で我々は空き家再生を通して
社会、特に地域社会に対して貢献していくことで
社会価値の極大化を目指していきます。

我々が販売する収益物件は
「社会価値→企業価値→利益」という構造への投資商品であり
家賃収入はこの構造への投資のリターンなのです。

オーナーばかりが儲かる投資から
共有価値の創造のための投資へ。

空き家で日本を暮らしやすくする会社。
我々のチャレンジはこれからの投資スタイルの再定義なのかもしれません。